何が と 何か

yosikawa

何が と 何か  の違いがまぎらわしい、という学生がいる。

不定称

何 は what で、 何か は something だ、と言えば済む話である。
疑問詞に か の付いた 何か 誰か を不定称と言う。
つまり、こういうことである。ついでにエスペラントの不定称も示しておく。
日本語
疑問詞
英語
疑問詞
日本語
不定称
英語
不定称
エスペラント
不定称
what何かsomethingio
who誰かsomeoneiu
どこwhereどこかsomewhereie
いつwhenいつかsome dayiam; (iu tago)
なぜwhyなぜかwhy
somehow
ial; (kial)
どうhowどうかpleaseiel; (bonvolu)
日本語は体系的だ。
いつか は英語で some day、エスペラントで iu tago と訳すが、 体系的にはエスペラントでは iam となるはずである。
iam を訳すと、英語 now、イタリア語 mai、日本語 ima(今)となる。冗談みたい。
なぜか は英語、エスペラントで なぜ と同じ。 文章の中では英語で somehow と訳す。
体系的にはエスペラントで ial となるが、これを訳すと、 日本語 はい、英語 yes、ドイツ語 ja となる。これは誤訳のようだ。
フィンランド語では jostakin syystä、イタリア語では per qualche motivo となった。
どうか は日本語の意味として体系からずれているので、 英語もエスペラントも体系からずれている。
体系的にはエスペラントで iel となるが、 これを訳すと、日本語 何とか、英語 somehow、イタリア語 in qualche modo となった。

教授用の会話と実際の会話

何かありますか は本来 [何か]が ありますか だ。
疑問詞+か+格助詞の順である。
が は普通 落ちるので 何か だけになってしまう。
何かありますか。
この文は はい、いいえ で答える質問文である。
それで、会話ではこうなる。
何かありますか。はい、あります。
何がありますか。本があります。
まず、何かありますか と聞いて、はい、と言う返事を得てから、
次に 何がありますか と尋ねるのだ。
このパターンで教えれば、何か と 何が を混同することはない。
誰かいますか。はい、います。
誰がいますか。ジョンさんがいます。
しかし、実際の会話では 何かありますか につづいて、はい、あります と言う返事を得ずに
◯◯があります と答えることがある。
何かありますか。 ◯◯があります。
こういう会話を提示すると、 何が と 何か の違いが 分からなくなってしまうのである。
しかし、次は一種の冗談だ。
どうかしましたか。はい、どうかしました。
どうしましたか。頭がいたくなりました。
普通はこんな会話はしない。
どうかしましたか。頭がいたくなりました。 だ。

不定称 どこか と格助詞

不定称 どこか に格助詞が付いた例である。
1どこかにいます。
2どこかへ行きます。
3どこかで生きています。
4どこかから聞こえてきます。
4は どこからか聞こえてきます。
という言い方もある。