このホームページについて

吉川武時

0.0 助動詞廃止論

2014年3月7日 このホームページの表題を変えました。
このホームページは持論である「日本語文法から助動詞を廃止すれば日本語文法はすっきりする」ことを主張するために立ち上げたものです。
そのついでに(と言ってはなんですが)、日本語文法に関連する外国語のことも いくつか含めました。海外旅行やコンピュータのことも書きましたが、 これも語学的見地から関係のある事項を取り上げました。

0.1 ホームページの引っ越し

 地デジ対応を言われ、光がいい、と言われ、プロバイダを変えました。 そのためホームページを今までの Nifty からこちらに引っ越さざるをえませんでした。
2010年10月27日、Nifty を解約したら Nifty のほうが見られなくなりました。
地デジなんか始めるのがわるい。今まで通りでいいのに。
 
フィンランド語・SUOMI イタリア語・ITALIANO 日本語文法論
外国語 海外旅行 パソコン AURINKO のホームページ

1 はじめに

 私は昭和37年 以来 日本語教育に携わり、同時に日本語の文法を研究してきました。この間に日本語の文法に関する発見が数多くありました。しかし、それは世間一般には知らされていません。科学上の新発見はやがて中学や高校で紹介されます。生物の教科書は 40年前と現在とではすっかり変わってしまっています。以前は生物の分類が主だったようですが、現在はDNAとかゲノムとかが最重要項目のようです。ところが、日本語の文法については、以前と全く同じ扱いです。これは、いわゆる「学校文法」が唯一の日本語の文法だと思われているからでしょう。世間一般の素朴な人は、文法とは、神様から与えられた唯一無二のもので、改変できないもの、新しい発見などあり得ないものと思っているようです。

2 「日本語教育文法」などという特殊な文法はない

 従来の文法では日本語教育がうまくいかないことがすぐ分かりました。それで、日本語文法の研究が盛んになりました。一部には、日本人に教える文法は「学校文法」、外国人に教える文法は「日本語教育文法」と分けて考えている人がいますが、これはおかしなことです。「日本語教育文法」という特殊な文法があるわけではありません。日本語教育で扱っている文法は「新しい文法」なのです。これは、日本の中学生・高校生に知ってもらってもいいものです。いや、ぜひそうしたいと考えています。

3 日本語教育の世界では常識的なことが世の識者には「目からうろこ」

 日本語教育の世界では常識となっていることがたまに本になって世間に発表されると、これを読んだ識者の中には「目からうろこだ」と感激して、書評を書く人がいます。新しい文法を扱う日本語教育のやり方は、従来の文法しか知らない人には目からうろこでしょう。文法用語というものは、文法現象を説明する上で必要か必要でないかが重要なのです。例えば「主語」があるとかないとかは問題ではありません。「主語」というものを認めると文法の説明がうまくできるか、あるいは認める必要はないかということなのです。新しい文法にはそんな「目からうろこ」のようなことがたくさんあります。

4 新しい文法には何があるか

 では、新しい文法にはどんなことがあるのでしょう。例えば、「意志動詞」「無意志動詞」の区別です。この区別は多くの文法現象を説明するのに有効です。その有効性は最近の研究でますます確信しました。意志動詞の重要性について、私はすでに 昭和49年の論文で指摘しました。ところが、いまだに「意志動詞」の項目が大きな文法辞典にないのだそうで、びっくりしています。
 他に、連体修飾構造の「内の関係」「外の関係」という問題、テンス・アスペクトの問題が新しい文法にあります。「アスペクト」などというカタカナの文法用語が日本語にあるのが不思議だ、と言った人がいました。詳しくはこのホームページの目次を見てください。

5 「英語だけが外国語ではない」

 外国語と言えば英語しか頭にない人、日本語の特徴と言うと、英語だけと比べてああだこうだと言う人がいます。多くの外国語と比べれば、日本語の特徴などなくなってしまいます。それは、少し言語学の心得があれば分かることです。
 「英語だけが外国語ではない」というのは、ちょっと考えれば(考えなくても)すぐ分かることですが、多くの人は英語 以外の外国語は眼中にないようです。それで、英語は世界の標準的な言語だ、と思い込んでしまっています。実は、全く反対で、英語は世界の標準的な言語ではなく、いろんな面で他の言語とは異なる特徴を持っています。逆に、日本語と共通の特徴を持っている言語も少なからずあります。日本語を、英語をはじめ西洋の言語とだけ比べるから、日本語は特殊な言語だなどと思ってしまうのです。

6 2002年3月 ホームページを立ち上げる

 以上のような世間一般の人の持っている誤解を解くために、2002年3月27日にホームページを立ち上げました。ちょうどその3月末日に退職しました。退職したらひまになっただろう、と思う方がいるかもしれませんが、このホームページのためにますます忙しくなりました。書きためた研究ノートをホームページ用の HTML形式に直すのに時間がかかります。
 ホームページで訴えたいことは大きく言って次の2つです。識者に読んでいただいて目からうろこを落としてもらいたい。
 第1は、日本語文法における“助動詞”の廃止です。新しい文法の一番大きな特徴はこの“助動詞”の扱いです。“助動詞”と言われているものの多くは、実は、変化語尾と考えらます。このような私の文法論を具体化したものが『日本語文法入門』(アルク)です。
 第2は、英語は決して世界の標準的な言語ではない、ということです。それと同時に、世の中には多くの言語があり、それぞれの言語にはそれぞれの論理があるということを知ってもらいたい。外国語を学ぶということは、我々と違う考え方をする言語や民族があることを知ることだと思います。けっして、その外国語の論理に合わせることではありません。
 どうぞこのホームページをあなたの「お気に入り」に入れておいてください。