三龍戦騎


公式セッションあらすじ集 4

 三龍戦騎RPGの遊戯録(リプレイ)が完成するまでの間を補完する備忘録。今後は、予告編ではなく、キャンペーン用のGMとプレイヤー諸氏の備忘録として情報を記載していく。シナリオフックはシナリオのネタになるはずです。
 粗筋、シナリオフック、いずれも全てネタバレしているので、プレイヤーとして遊ぶ予定の方はご注意ください。


 第44話 究極のご主人さまっ

 制式版ルールブックでプレイ。R&Rステーションのプレイスペース初使用。2011.11.05.遊戯。
 遊戯者:かすみ玲瑠氏、清水ラリー氏
 登場PC:


 PCは今回は二名でともに1レベル。今回作成。

 【八蛍】(やほたる)
 ヌエビト、トモガミはいくちの「羽々王」。
能力値は龍魂5が突出。しかし魅力1(笑)
和魂もルール変更を受けて21点と高い。
トモガミ装備は54式無反動砲。装甲は対火弾2d+1。

 【雷冥】(ライメイ)
 ニャンガ、トモガミはサザンカ種の冥子。
生命18,和魂14.体力6もある反面、龍魂と魅力は2(笑)
装甲は対火弾1d+2のものを選択。

 GMの主観を交えたあらすじ紹介:(今回は録音せず、直にブログに記憶で記載したので以下に転載)


八蛍と雷冥はずぶの新兵ウツロヒだが、
軍ではなくウツロヒ宿経由で、ヤバそうな案件を引き受けた。

(今回、八蛍は別に本来の鵺匠がいるという設定で、雷冥を仮鵺匠として支援することにしている。)←こうしないと鵺匠のプレイヤーが参加できないときに困る

なんでも、ヌエビトたちの暫定自治区近海にある紛争地域から、あるブツを見つけ出し、別の海域へ輸送してほしいというのだ。

依頼者は、背は高いが貧弱そうなダガン青年ダンケル。学者らしい。

ダガンという爬虫人類にありがちなことだが、
過去に執着していたヌエビト「タマミ」のことが忘れられない様子で、
始終首からさげた飾りに入れた写真を見ている。


当初の目的地、西桃海自治区の近海にあるテルナミ島は、武装勢力どうしの小競り合いの真っ最中であった。

八蛍たちは市街地で武装勢力からロケット弾を撃ち込まれるが、
油弾砲、それからニャンガならではの走り寄っての殴り攻撃で応戦。
星覇の白兵攻撃はすさまじく、床を爆裂させてゲリラ兵を威嚇。

短時間で戦闘終了。ゲリラ兵三名は、戦闘不能あるいは降伏した。
雷冥「おとなしく研究所とやらの場所を教えるにゃー」

聞き出した情報をもとに、研究施設の廃墟らしい場所から
厳重に封印された小箱を回収する一行。

ふとみると、瓦礫にガルナス文字で生物汚染を警告する標識のようなものが埋もれている……

八蛍「まさかそれって生物兵器じゃないですよねー」
ダンケル青年「何をいうのだお主は! これは軍機である!(←軍人じゃない)」

次は、ある組織との合流地点までその小箱を運んでほしいというので、
八蛍らは、海路でマキナミ島を目指す。

小規模な村のある島だったが、村民はよそ者に冷たい。

村民「どこからきたんじゃ? テルナミ島!? なんと恐ろしい、寄るな! あの島では昔、軍の飛行機がryおっと、これ以上は言えないのう」

ここまで言われては情報収集せざるをえない。
静かな南洋の夜。
宿屋で、甲殻爬虫人の青年は、おもむろに語るのだった。



「あの島の上空で、昔、ファーグニル軍の爆撃機が撃墜されたのだ。落下した積み荷により、何らかの汚染が生じたとのことで我がガルナス帝國軍が警備にあたったものの、現地の武装勢力により撤退を余儀なくされたのだ」

ファーグニル軍の貨物を入手したかった三龍帝國政府は、厳しくガルナス軍の責任を追及し、外交問題に発展したのだという。

「ガルナス上層部は、責任を現地の警備部隊におしつけた。その指揮官が、拙者の父君であった。父は獄死をとげ、拙者と父をよく世話をしてくれたヌエビトのタマミも……ああ、タマミ」(虚空を見つめる)

八蛍「ふーん。タマミってのも死んだってわけですかー(鼻ほじほじ」

GM: あー、それは魅力1のロールプレイとしては非常に正しい。ダンケル青年は君を殴った。ガッ!!

八蛍「なっ…殴りましたですね!? ご主人様にも殴られたことないのにっ!!」


そんなやりとりもあったが、ようするに三龍帝國軍とガルナス帝國を恨んでいるようだった。ダンケル「僕は三龍帝國を許せないんだよ…タマミ…」


その怪しい小箱を最終的に運び込む場所は、シデムシ島という。

情報収集をすると、誰もその島に行きたがらないのであった。

シンテツ輸送船の船長「ひいっ、あんな恐ろしい海神様の伝説がある島に! 誰も近づかねえよ! しかも最近、謎の海難事故も続いてるってハナシだし、そもそもあそこは浄闇主義者どもの根城だった、って噂もあるじゃねえか!」

ここまで言われては、雷冥と八蛍もガクブルすること夥しいが、
事態は、彼女たちがシデムシ島に行く以外の選択肢を示さないのだった。



今回は移動が多いのでキズナ判定回数も多いが、雷冥はちっともキズナ判定に成功せず、シンニャンが八蛍のトモガミで爪を研いだり、粗相をしたりと散々であった。

武魂もたまっていないのに、一行は上陸早々、シンテツ戦闘機による空爆を受けたりする。対空火器がないのでスキをついて上陸、目的地をめざす。

「あれは正規軍の偵察機だ」

「なんでそんなのに目をつけられてるんですか」

「なーに、そのブツの正体を知れば、各国正規軍はおろか、ファーグニル軍、それから武装勢力、浄化院だって放ってはおかない…
おっと聞かなかったことにしてくれ」

八蛍と雷冥: (汗)(汗)


目的地は、島の奥深くにある地底基地だった。そこはヌエビト独立主義派の秘密基地だったのだ。そして地底湖にうごめく巨大な影。

八蛍「もう帰っていいですよね(汗」

現れたヌエビト司令官ヒイロコガネは、異常なテンションの高さだった。
おつきのタマミともども、彼女は八蛍たちをむりやり引き留める。

「さあ、運んできたモノをさしだすがよい。それこそ我が海神を完全なるお身体にしてさしあげる、天魔細胞なのじゃ!」
「我は知った。共榮圏のどの種も、主人として不完全じゃ。完全なる主人を我らの手で作り出すべきなのじゃ。一度、この世を綺麗に掃除してからな」

PL: こいつ浄闇主義に染まってるぅうううう!
雷冥「それはだめですにゃ!」

世界の滅亡を望む浄闇(じょうあん)主義に染まっていては、敵対するしかない。

八蛍と雷冥は、決死の啓玉闘義を挑む。
裂帛の龍魂をうけ、ヒイロコガネは気絶するが、彼女に共鳴するダンケルとタマミらは、何かのスイッチを押した。

地底湖が鳴動し、各所で爆発がおこり、洞窟全体の崩壊が始まる。
アナウンス「あと…数分で、この基地は崩壊します。作業員はただちに総員、待避してください…繰り返します…」

そして八蛍たちの眼前に、山のような大波とともに、100メートル近くもある巨竜が地底湖を割って現出するのだった。

地底湖を波立たせ、戦闘開始。

知名度判定に失敗。巨竜らしいことは分かるが、どの部位を攻撃したらいいのか判明しない。

雷冥は零距離にはりつき、謎の巨竜(笑)をなぐりつづける。かみつき攻撃を受けて水中に引きずり込まれるも、ニャンポウにより、水中行動のマイナス修正をキャンセル。強大な敵の装甲を、白兵ダメージ強化ニャンポウにより、強引にぶち破る方針でとにかく張り付いた。

八蛍のいくち竜は、20メートルの蛇体を器用にくねらせて常に近距離を維持。
かなり威力が高そうな、敵巨竜の白兵攻撃を受けないようにしつつ、水中での電撃と、雷冥への各種支援行動によってねちっこく戦う。

戦いは長引いた。
巨竜の高水圧砲が何度もいくち竜の蛇体を裂き、
星覇の拳が巨竜の肉をえぐり、
装甲車をもかみ砕く巨竜の大アギトが星覇の生命をむしりとっていく。

支援、回復行動がなければ雷冥はおそらく戦死していた。
また、いくちの油弾砲が強力に敵巨竜の機動性と白兵攻撃にマイナス修正をかけたので、互角に戦闘は推移。

残り生命が三分の一を切ったあたりで、ようやく、山のような巨竜も逃走を試みる。あくまで零距離を維持しつづけた雷冥の拳により、ついに巨竜は倒された。

同情の余地はあるものの、ここまでの行為に及んでは、ということで。
二人は、敵司令官らを逮捕拘束し、帝國の当局に引き渡すのであった。

一応、この二人も、アカマツ百騎隊の所属ということで、
賞賛の言葉をかけられ、報酬と経験点を得て、終わり。
 新出用語・設定
 仮鵺匠 何らかの事情で鵺匠(のプレイヤー)がいないときに、ヌエビトが代わりに奉仕するキャラクター。
 本来の鵺匠でないので、武魂発動の効果が半分になる。
 ゲーム的には必ずPCとなる。
 卓の合意があれば、不在の鵺匠PCをNPCとして同行させてヌエビトはいつも通り奉仕する運用もありかもしれない。
 2011年11月時点でテスト中なので、変更の可能性あり。

 シナリオメモ

第45話 アルシャルナの誇り

 制式版ルールブックでプレイ。2011.11.16〜18.、どどんとふ使用、オンライン遊戯。
 戦闘ルール改定、空戦ルール試案、ヌエビト制式版の試案などをテスト。いずれも仮運用。
 遊戯者:倭克氏、清水ラリー氏
 登場PC:夕翅(初登場)、キヨミ(旧)

 【夕翅】(ゆうばね)
 今回初登場。1等級。
 厨二病的な発言が特徴の、青黒い感応翼を持つヌエビト属イーマ宗派の少女。
 高速型の飛竜アルシャルナ種「火闇(ほぐら)」をトモガミとし、空中機動で活躍する。
 反面、アルシャルナ種をトモガミとするため、鵺匠への支援能力は乏しいようだ。

 【三島キヨミ】
 おなじみ、どじっこシンテツ兵少女。プレイヤーが実家にデータを置き忘れたため、今回は旧データでプレイ。
 それでも等級5.

 <あらすじ>

 裂空花に乗せられ、夕翅とキヨミは、いきなり天空にうかぶ凌雲樹に打ち上げられる。
 至星連絡会経由で、ある凌雲樹の危機を救ってほしいと依頼がきて断ることが出来なかったのだ。

 着陸する以前に、いきなり島のように巨大な、浮遊球殻をいくつも束ねたような巨竜「山蝕龍」が、
 雲海を破って現出。凌雲樹を守っているヌエビト亜種たちの白い飛竜群と激しい戦いに。

 着陸植物ポッドが撃墜されてキヨミが成層圏に投げ出されたりするも、夕翅の飛竜がすばやく救助。
 そのまま、山蝕龍の攻撃に参戦する。
 しかし、山蝕龍の再生能力はすさまじく、有効打を与えられないまま戦いは物別れに終わる。

 夕翅の属するイーマ宗派ヌエビトは、白い感応翼をもつユラン派ヌエビトや、凌雲樹の天魂一族から差別されていた。
 その中で情報を集めると、どうやらイーマ派の長・ヤミギリスが切り札を握っていることが判明。
 事前に、大天魂「銀零花」に面会し、迫害をやめさせるよう頼み、二人はヤミギリスのいる居留地をめざす。

 ヤミギリスたちイーマ派の居留地は、薄汚れた空中離島だった。
 凌雲樹の巨大な蔦をたどるもキヨミは落下。再度、夕翅の飛竜に救われる。

 物憂げなヤミギリスと再会した夕翅は、キヨミともども交渉をへて、山蝕龍の弱点を聞き出す。
 再生能力をつかさどる神経玉を破壊すれば倒せるのだという。
 しかし、ヤミギリスの出した交換条件は、「イーマ宗派に天魂への奉鈴権を認めること」。
 彼女らは長年、天魂に奉仕することをみとめられない、鵺匠ナシのヌエビトとして屈辱の日々を過ごしていたのだ。

 銀零花は、カムロちゃん似の口調にもかかわらず、イーマ派には峻烈な差別感情をみせる。
 しかし、龍魂と交渉には強いキヨミの啓玉闘義、そして夕翅の援護により、闘義は成功。交換条件をのむのだった。

 そのとき凌雲樹が揺れ、地殻をつきやぶり、山蝕龍の巨体が市街を割って現れる。再襲撃だ。
 迎撃にあがった飛竜部隊と、山蝕龍が放った甲殻ドローン群が、大空戦を展開する。
 キヨミは天撃筐体・天亀に換装、夕翅の飛竜ともども、
 低空飛行で目標の神経玉をめざす。

 だが、そこに現れたのは、六枚の翼を持つ防衛飛竜だった。
 メーザー砲を一発当てたものの、機動性におとるキヨミ機は苦戦を強いられ、
 連続で引っ掻き攻撃を受け生命値の三分の二を削られる。夕翅は作戦を変更するが……。

 新出用語
 山蝕龍:
 成層圏および上層大気を回遊する全長数百メートル級の巨大生物。凌雲樹を捕食し、天魂らの天敵である。
 襲撃の頻度はそう多くないが、今回の山蝕龍は軌道上の機械種属から何らかの攻撃を受け、高度を下げたために接触したらしい。
 高い再生能力と濃密な防空火網、迎撃用ドローンと飛竜で身を守り、撃退は難しい。
 イーマ派:
 黒い飛竜をトモガミとするヌエビトの一派。他のヌエビトから差別を受けている。高山や凌雲樹に棲息する。黒い感応翼をもち、化龍との高密度龍魂通信を可能にしている。
 ユラン派:
 イーマ派と対立している支配階級のヌエビト一派。宗教的な対立である。白い感応翼をもち、格闘型の飛竜をトモガミとする。

   プレイログ
 シナリオメモ

第46話 歌う! 美星覇とヌエビト

 制式版ルールブックでプレイ。2011.12.4、どどんとふ使用、オンライン遊戯。
 戦闘ルール改定、ヌエビト制式版の試案などをテスト。いずれも仮運用。
 遊戯者:かすみ玲瑠氏、清水ラリー氏
 登場PC:姫陽炎(初登場)、ギャレリン

 【姫陽炎】(ひめかげろう)
 天竜「雨音」(あまね)をトモガミとする、放浪舞踏家ヌエビト。歌って踊れるヌエビトを目指している。テストプレイのため、等級3で天竜への戦闘適応が終わった段階から開始とした。

   【ギャレリン】
 女竜撃士。隠密行動に長け、絶空丸ダディアナをトモガミとする。地方出身らしく訛りのある共通語をしゃべる(京都弁に訳)。
 等級3.

 <あらすじ>

 ヌエビト姫陽炎と、竜撃士ギャレリンは、ある山村で、顔を隠した怪しい男性から届け物を依頼される。
 それは小さな手紙で、届け先は、星覇王国のニャンガ歌手「桜明風」(おうめいふう)。
 ははぁ…これはいわゆる「ふぁんれたあ」だなと、思いながらも依頼を受ける二人。

 だがなぜか、行く先々で妨害を受けてしまう。
 山中ではアラガミ師による検問があり、なんとかギャレリンが京都弁(意訳)ではんなりごまかして切り抜ける。

 喜如羅市から船便を手配して二日目、
 今度は洋上にて、二人の乗った船が、巨大な戦略蘇龍機によって捕捉され、臨検を受ける羽目になってしまう。
 それは戦略蘇龍機「玄武」であった。

 二人は、のりこんできたメイの群れに逮捕されそうになる。
 ギャレリンは、自分のコネ(プレイヤーによる設定)を誇示して、切り抜けようと試みた。

ギャレリン「ひょっとして玄武の艦長のレアさん? 私、恋秘歌お姉さまの知り合いなんだけど?」
レア「……ああ、いつだったか、わが艦をダガンどもに引き渡そうとしてくれた恋悲歌の友人ひよね」
レア「逮捕ヒヨ」

 逆効果であった。

 そこで鳴り響く、姫陽炎の「奏楽」。彼女の羽型ムシオニによる演奏が、レア艦長たちを鎮めた。
 レア艦長は、誰かから、人気星覇アイドルグループ「にゃもも四七」の極秘生写真がこの船にあるとタレコミをうけ、まったくの独断で、民間船をおそったのだという(笑)

 何者かが、姫陽炎たちが運んでいる手紙に関する誤情報を流し、アラガミ師に検問をさせ、玄武まで動かした。
 背後にあるのは、どうも星覇王国への勢力拡大を狙うカワアガニの水運業者ランケ運送らしい。
 ランケ運送代表アガニは、近く企業合併を行うファーグニル企業の重役にぞっこんに惚れ込んでしまった。

 しかしややこしいことに、かのファーグニル企業重役は、ニャモモ四七の桜明風の大ファンであった。
 腹を立てたそのカワアガニは、こともあろうに企業重役を軟禁し、かれは、やっとのことでギャレリンたちに手紙を託したのだ。

   方面された二人の船は、星覇王国の西方海岸に到着。
 だがそこには、ランケ運送のカワアガニ部隊、20名もが、巨大ワニガメなどに騎乗して待ち構えていた!

 嫉妬に狂う代表アガニ ランケッチャは、:ランケッチャ「うちがほしいもん奪ってなにがわるいんじゃー!」
 などと主張、部下たちに森に火をつけさせようとまでする。星覇たちとも一触即発である。
 ランケッチャは、星覇への嫉妬から、神義を主張。啓玉闘義か、戦闘によるしか解決策はなさそうだった。
 しかし、武力で押し通しても、根本的な解決にはならないし……悩む姫陽炎とギャレリン。

 姫陽炎は支援にむいていないのか、援護もできない。

 と、海岸に、大口径の砲弾が着弾、爆発でアガニ部隊に混乱が生じる。
 玄武の支援砲撃だ。
   レア「おっと、演習中に弾がそれたヒヨ。これは演習だから国際問題じゃないひよ」

 その隙に、ギャレリンはようやく、ダガンの神義「弱者守護」でランケッチャに対する啓玉闘義をいどみ、勝利した!

 倒れるランケッチャ。「アババーッ!」

 しかし、星覇の森に、火災が広がろうとしていた。姫陽炎の天竜が雄々しく飛翔し、風圧で消火を試みるが失敗。
 海岸に倒れた胴体の長い天竜により、海水が森におしよせ、意図しない形ではあるが、火災は鎮火したのであった。

 そして、探照灯に照らし出され、玄武のブリッジ最上部に、美少女星覇があらわれる。
 ニャモモ四七のトップアイドル「桜明風」とそのシンニャンたちである。
 すかさず、姫陽炎も、奏楽技能によって伴奏、場を盛り上げる。

 媛陽炎のたえなる楽曲と、愛と平和を歌い上げる星覇の歌声が、戦場に朗々と響き渡る。
 砲声と怒号がやんで、アガニも星覇もメイも、歌声と演奏に聴き入っている。戦いはおわった。
 目覚めたランケッチャも反省し、ファンレターも無事に明風の手にわたり、姫陽炎とギャレリンは王国を後にしたのだった。

 注:テストプレイなので、これをうけて、天竜などのデータに再修正あり。

 プレイログ
 シナリオメモ

第47話 狂骨の海

 2012.2.26、オフで遊戯。公民館利用。
 登場PC:カワベ、ドンガランガ、万条目ノワ(以上全員初登場)
   <参加PC>
カワベ
:41歳の男性シンテツ兵。武装を買いすぎて250万の借金をかかえるちょい悪?中年。「丙58号」と名付けたカワキタ型に搭乗。武装は電子戦装備および47式誘導弾など。可潜艇筐体と、天撃筐体「天砲」をメモリー登録。
かつて帝国軍に在籍していたが、「海キョウコツ」なる存在を目撃したと吹聴しているうちに営巣に入れられ、そのご傭兵として転戦。ある時、やむにやまれぬ事情から、至星連絡会の装備を横領してしまい、それ以後、その海域の至星連絡会に追われることとなった。流れ流れて央天青に。(以上、キャラ作成中の会話で設定w)

ドンガランガ:竜撃士。護法丸を使用。ウミアガニと知り合いのひ弱な竜撃士(体力1)。貴族の息子であり、各所とのコネを生かした交渉を得意とする。血を吐きながら竜撃大筒を撃ち、ほとんど外して勝手に瀕死になるナイスガイ。

万条目ノワ:アラガミ師。三龍入門のサンプルPC使用。トモガミは姫テイリュウ「牙々丸」で、好奇心旺盛な12歳の少女。ショートカットで可愛いが色々首を突っ込みたがる。綺羅シュンカ(公式リプに登場するPC)のファンかもしれない。むしろたまにシュンカが憑依。

<状況>
制式版ルールブックの年代よりやや時間が進みつつある。

「遊戯録その1」26話「アカマツ百騎隊 解隊命令」で描かれた「星のかがり火」事変ののち、各国は、外宇宙……ことに星系外縁部の<跳天門>からの「マレビト」にそなえようとしていた。

共榮圏では、ファーグニル側との民間交流窓口である「仏三交流協会」と、共榮圏各国の要人との歴史的な会談が予定されていた。


<概略>

いつもの海城京、ある粗末なウツロヒ宿にて。

怪しい赤衣の男から、万条目たち一行は依頼を受けた。
宵闇島にある難破船の積み荷を焼夷手榴弾で始末せよという。

道中、宵闇島に恋人が居るというナギビト星覇・風火(フゥホア)が押しかけてくるハプニングはあったが、一行は島に到着。
だが、難破船の積み荷は、すでに何者かに持ち去られた後だった。


一行は、船内でパカラ属(生体電脳)から情報を仕入れたり、島にある研究所の廃墟を調査する。そこでカワベやドンガらを襲ったのは、虹色に輝く謎の霧であった。それは壁を一瞬で分解し、肉を浸食する。

太古の昔にこの星の機械全てを酸化鉄に変えた有害ナノマシン群「滅素」であった。「赤の嵐」はこれが原因だったのだ。

研究所が崩壊する。滅素雲の中にいびつな骨格機械竜がうごめく。
シンテツの不倶戴天の敵、有機体を捕食する機械生物「キョウコツ」である。

「ここで不利な戦いをいどんでやられるなんてのは、狂骨打破の実現たぁいえねえ」
星覇娘をかかえ、脱出するカワベたち。
「どういうこと? この島で、浄化院はいったい何を研究していたんでしょう?」
「赤衣の男にだまされたかもしれないでござるな」


島から逃げ延びた一同は、沖合でトオミ属に遭遇。
例によって平和的に武力制圧されそうになるも、
万条目やドンガらの交渉術により切り抜ける。

話を聞くと、難破船を攻撃したのはトオミ属であった。
彼女らは危険な研究内容を察知し、輸送船を攻撃したのだ。


積み荷はシンテツ兵の脳ユニットであり、口封じのために強引に騎体とヒトガタから切り離され、処分のため別の海域に運ばれるところだったという。

ヒトガタ(義体)を復旧しなければ、詳細は聞き出せない。
トオミ属は、極地航路を回遊するマギケケルに脳ユニットを託したという。


ウミアガニたちの移動海上都市マギケケルは、それじたいが一個の王国である。
全長数kmにもおよぶ都市は巨大な腔腸動物と植物のハイブリッド構造体だ。
その内部で、一同はトオミ属の紹介もあってすんなりと族長に面会を許された。

借金まみれのやさぐれ傭兵は話し合いに向かないので、
ウミアガニにコネをもつドンガが交渉にあたる。
「我らに任せてほしいでござる、シンテツ脳から情報を出力しなければ」

そのシンテツ脳ユニットのヒトガタを近場のガルナス帝国で復元してみると、
女性の研究員であった。彼女にとびつく風火。
ちゅっちゅっされながらシンテツ研究員は答えるのだった。

「あたしたちはだまされたんだ。ただ実験用に、人体に感染して一定時間すると自己増殖を開始して、都市をまるごと分解できる滅素兵器を作るよう依頼されただけなのに…」
「むちゃくちゃ特定の目的のためだろーが!!」


浄化院の武闘派は、ファーグニル連合へ無差別都市破壊攻撃を行うつもりなのだ。一行は海城京にもどり、万条目がアカマツ百騎長にお願いして、捜査を行う。

判明した攻撃計画は、ファーグニル・三龍交流式典の日、上空に散布される彩色発煙に滅素を混入するというものだった。

航空ショウを行う予定の民間航空会社に二人は潜入、
その玄関では万条目がシュンカの経歴を詐称して店のオヤジをだまくらかす。
陽動に店主がひきつけられている間に、
ほかの二人で滅素の入ったカプセル弾を盗もうというのだ。

「わ、わたしはあの有名な綺羅シュンカだぞう!」
「何を言ってるかわからんぞ。店じまいの時間だ、帰れ」
「だ、だまれ、強制捜査するぞ!」
「なぜだ!? アラガミ師横暴! 種属差別だ!」

武力に訴えることなく、三人はぶじに彩色発煙弾を盗みだし、無害化したのだった。


交流式典当日。
央天青沖合には、交流協会のファーグニル空母打撃群と、
三龍共榮圏のシンテツ艦隊、蘇龍戦艦<玄武>が集結。

民間主導とはいえ、両勢力要人の会見式典という歴史的な日であった。

空母の甲板上にカワベらは警備のため乗り合わせていた。
観衆の中でほくそ笑む赤衣の男が目に入る。
近づいた竜撃士がこれを捕縛すると、男は言うのだった。

「くくっ、計画に気づかれたか。ファーグニルとの和合など我らは許さぬ。計画はこれだけではない、見よ、わが浄化院の秘術<繰りキョウコツ術>を!」


両国艦隊の艦艇が、見る間に奇怪な変形をはじめた。
6体もの禍々しい黒鉄の機械多頭竜へ。

未知のキョウコツ種が、軍艦に擬態していたのである。
アリのように洋上に振り落とされる乗組員たち。

機械多頭竜は無数の誘導弾や熱線を放ち、至近から艦隊を襲う。

大混乱の空母甲板で、ドンガと万条目は艦隊司令を説得、
5体を、玄武とファーグニル戦艦にまかせた。

戦艦と戦略機龍が、一斉に砲門を開く。
両勢力が協力して外敵にたちむかう瞬間であった。
南海の洋上は、交錯する砲声と、大量の爆発炎に彩られた。


残り1体の巨大キョウコツが、空母の甲板に突撃。
三人はそれを倒すべく、龍化・天撃換装・怒甲形態をとるのだった。

種の識別には失敗したものの、巨大キョウコツの熱線砲にカワベのミサイルが直撃。

遠距離攻撃を封じられたキョウコツは近距離で誘導弾を発射するが、
カワベの電子妨害によって全弾が無害に洋上に降り注ぐこととなった。

アラガミと竜撃士の熱線が次々にふりそそぎ(竜撃士はほとんど外したが)、
5ターンをまたずして、巨大キョウコツは爆発四散したのであった。


戦いは終わった。
アカマツ百騎長のはからいもあり、三人がウツロヒ宿でくつろいでいると。
至星連絡会の天魂が戸口をたたく。指名手配されていたカワベの評判をききつけたのだ。カワベは、あわてて宿の窓からシンテツ戦車ともども逃げ出すのだった。

終わり
新出用語

滅素:有害ナノマシン。万素の変異体。赤の嵐を引き起こした。
ほとんどは金属を食害分解するが、まれに有機体を分解するものもいる。
感染して自己増殖し、都市破壊をひきおこすテロに利用されることもある。

繰りキョウコツ術:浄化院の武闘派がひそかに数世紀に渡り研究していた禁断の技術。
キョウコツを制御し、その高い擬態能力を利用して、無差別破壊工作(テロ)に用いたりする。もちろん悪いことだ。

 シナリオメモ



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清水三毛 2011.11〜